【ハバナ28日共同】キューバの首都ハバナで27日、人民権力全国会議(国会)が開かれ、ラウル・カストロ国家評議会議長は演説で、行政機関監督のため、国家評議会直属の監査機関を創設する考えを明らかにした。来年、全国会議で正式に提案するという。
一方、2月の議長就任演説で訴えた効率化に向けた行政機関の再編縮小については、作業が遅れていることを認めた。
議長はまた「提供する製品やサービスの対価以上のものを際限なく使うというぜいたくは、個人も国家もできない」と、節約と緊縮財政を呼び掛け、成果を上げた労働者に提供してきたリゾート地などでの休暇制度を廃止する考えを示した。
これに先立ち、ロドリゲス経済計画相は、2009年の国内総生産(GDP)成長率について、6%を目指す考えを示した。