【エルサレム28日共同】シリア在住のパレスチナ強硬派ハマスの指導者マシャル氏は27日夜、中東のテレビ局アルジャジーラのインタビューで、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザの大規模空爆に対抗し、パレスチナ人に「第3次インティファーダ(反イスラエル闘争)を呼び掛ける」と語った。
ロイター通信によると、イスラエル軍は27日夜も空爆を続行し、同日のパレスチナ人死者は計229人、負傷者は700人以上となった。死者のうち、少なくとも10数人は女性や子供。1日のパレスチナ人死者としてはイスラエル建国に伴う1948年の第1次中東戦争後、最悪規模という。
ガザの救急当局者は「これほど多数の負傷者を手当てする態勢はなく、麻酔薬、包帯、救急車の燃料などすべてが足りない」と嘆いた。
第2次インティファーダは2000年秋に始まり、ハマスは多数の自爆テロを実行。軍はパレスチナ自治区を攻撃し、双方で計5000人以上が死亡した。
ヨルダン川西岸や東エルサレムでは27日、空爆に反発する若者らがイスラエル治安部隊と衝突。イエス・キリスト生誕の地とされる西岸ベツレヘムでは、抗議のためクリスマスツリーなどのイルミネーションが消された。