27日午後3時半ごろ、岐阜県高山市の北アルプス抜戸岳(標高2、812メートル)の1500メートル付近で雪崩が発生、男性2人が巻き込まれ、行方不明となった。県警山岳警備隊などが28日早朝から捜索を開始したが、現場付近は雪やガスで視界が悪く、難航。午後2時すぎに捜索を打ち切った。29日朝から再開する。
県警高山署によると、行方不明となったのは静岡市葵区上足洗、私立高校教員桑原義仁さん(48)と、同市駿河区池田、会社員塚田征義さん(39)。
桑原さんらは山岳会の仲間計4人で27日朝入山。同日午後2時半ごろベースキャンプを設営した後、桑原さんら2人は登山ルートの確認に向かい、雪崩に巻き込まれたという。ベースキャンプに残った2人が500メートルほど離れた地点の雪煙を目撃。捜索したが見つからず、下山して警察に届け出た。
桑原さんは登山歴20年、塚田さんは3年だったという。
県警などによると、当時現場は晴れていたが、前日まで雪が降っていたといい、以前に積もった雪の上を滑り落ちる表層雪崩が起きた可能性があるという。雪崩の規模は幅五、60メートルとみられる。岐阜地方気象台は同日午後4時すぎ、現場のある飛騨北部に雪崩注意報を出していた。
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