いきなりショベルカーで家を破壊…元成田市議・石橋さん宅、近所の７４歳男が「金返せ」と（スポーツ報知）

2008年12月28日(日) 06時01分

ショベルカーで破壊された石橋義祐さん宅（共同通信社ヘリから）

　２７日朝、千葉県成田市の元成田市議で、無職・石橋義祐さん（７３）宅に男がショベルカーで乗りつけ、木造２階建ての住居や門を破壊した。駆けつけた成田署員が、建造物損壊の現行犯で、近くの無職・竹村英三容疑者（７４）を逮捕した。

　成田署によると、竹村容疑者は午前９時１５分頃、破壊に着手。１・７トンのショベルカーを運転して近所からやって来ると、インターホンを押したり、「壊す」という通告もなく、いきなり石橋さんの家を壊し始めた。

　伸ばせば４〜５メートルにもなるアームを操り、まずはコンクリートの門を破壊。続いて石橋さん宅の２階から地面に向かって、シャベルを何度も振り下ろしたという。３０分後、門や車庫の外壁、母屋１階の寝室や応接室、２階の洋室など、住居の３分の１に当たる約３０平方メートルは完全崩壊した。

　石橋さんは病院での人工透析のため留守だったが、台所で作業をしていた妻（６９）と離れにいた次男（４４）は「バリバリ！」というごう音に仰天。次男が１１０番通報し、署員が駆けつけて竹村容疑者を止めた。妻と次男にケガはなかった。

　竹村容疑者は以前、土木関係の仕事をしており、この日朝「家を解体する」と市内のリース会社からショベルカーを借り、現場近くまでリース会社のトレーラーで運ばせていた。しかし成田署によると、重機を扱う免許は持っていないという。

　竹村容疑者は石橋さんの友人と主張、「１０年ほど前に２１００万円を貸したが返してくれず、家を壊して土地を売らせようと思った」と供述。一方、石橋さんは竹村容疑者と面識がなく、手掛けた事業で借金をした覚えはあるが、竹村容疑者から直接借りたものではないとしているという。