損害保険業界二位の三井住友海上グループホールディングス、四位のあいおい損害保険、六位のニッセイ同和損害保険の三社が、経営統合する方向で調整に入ったことが二十八日、明らかになった。年度内の基本合意を目指し、二〇〇九年中にも統合する。
あいおい損保とニッセイ同和損保が、三井住友の持ち株会社の傘下に入ることなどを検討。三社の統合が実現すれば、一般企業の売上高に当たる連結ベースの正味収入保険料は単純合計で約二兆七千億円と東京海上ホールディングスを五千億円程度上回り、業界トップになる。
業界の勢力図を塗り替える強力な損保が誕生することで、生命保険や銀行も巻き込んだ金融業界再編に発展する可能性もある。