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2008年12月28日(日) 22時40分

北アで雪崩、男性2人不明 天候不良で捜索難航中国新聞

 岐阜県高山市の北アルプス抜戸岳ぬけどだけ(二、八一二メートル)の標高千五百メートル付近で、二十七日午後三時半ごろ雪崩が発生、男性二人が巻き込まれ、行方不明となった。県警山岳警備隊などが二十八日早朝から捜索を開始したが、現場付近は雪やガスで視界が悪く、難航。午後二時すぎに打ち切った。二十九日朝から再開する。

 県警高山署によると、行方不明となったのは静岡市葵区上足洗、私立高校教員桑原義仁くわはら・よしひとさん(48)と、同市駿河区池田、会社員塚田征義つかだ・まさよしさん(39)。

 桑原さんらは山岳会の仲間四人で二十七日朝入山。同日午後二時半ごろベースキャンプを設営した後、桑原さんと塚田さんが登山ルートの確認に向かい、雪崩に巻き込まれたという。ベースキャンプに残った二人が五百メートルほど離れた地点の雪煙を目撃。捜索したが見つからず、下山して警察に届け出た。

 桑原さんは登山歴二十年、塚田さんは三年だったという。

 捜索に参加した山岳警備隊員によると、雪崩の規模は幅約六十メートル、深さ三、四メートルで、一部急な斜面があるという。現場は当時晴れていたが、二十一日に雨が降っており、事故前日まで雪が降っていたことから、県警は表面に積もった雪が滑り落ちる表層雪崩の可能性があるとみている。

 岐阜地方気象台は二十七日午後四時すぎ、現場のある飛騨北部に雪崩注意報を出した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200812280260.html