広島県北の短歌愛好家たちでつくる三次短歌会が、歌集「霧」を発行した。今年の思い出の一場面や県北の出来事など、会員14人が詠んだ280首を収めている。県北の出来事をつづった歌では、建設が進む中国横断道尾道松江線の工事現場の様子や今春の三次市長選などが題材になっている。孫との遊びやテレビを見て感じたことを取り上げており、生活感あふれる歌が並ぶ。
歌集は1960年から発行し、今年で48集目。三次市粟屋町の山田羊三会長(78)は「汚れがない心情を持ちながら、50集目まで頑張りたい」と意欲を燃やす。歌集は三次市立図書館で見られる。
【写真説明】県北の風景や身の回りの出来事を詠んだ歌を収めた「霧」