【ニューヨーク27日共同】米ハーバード大学は二十七日までに、「文明の衝突」などの著書で世界的に知られる米国の政治学者、サミュエル・ハンチントン氏が二十四日、マサチューセッツ州マーサズ・ビンヤードの介護施設で死去したと発表した。八十一歳。死因は明らかにされていない。
一九二七年、ニューヨーク出身。冷戦終結後の九三年、米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」に論文「文明の衝突」を発表し、後に加筆して出版。世界が西欧、イスラム、中国、日本など八大文明圏に分かれ、共存を拒否しながら紛争を巻き起こすとの内容は大きな論議を呼んだ。