今月に入って広島県内で発生した交通事故による死者10人のうち、道路の横断中にはねられたケースが6人と目立っている。県警のまとめでは、すべて被害者の自宅から1キロ以内の近距離で発生。「日ごろ歩き慣れた道でも注意を」と呼び掛けている。
県警交通企画課によると、車両と歩行者の交通事故による死者は今年に入り25日までで32人。横断中は22人で、うち6人が12月に入って亡くなっている。
6人のうち4人は高齢者。買い物帰りや親せき宅に行く途中などで、横断歩道のない道路を横断中のケースが目立った。
交通企画課は「高齢者は車が近づくまでに感覚で渡りきれると思っても、体力的に無理な場合があり危険」と指摘。外出時には反射材や白っぽい色の服の着用を勧め、横断歩道がある場合は必ず利用するよう呼び掛けている。