【天津=佐藤俊和】中国・天津で27日、大規模な就職説明会が開かれ、職を求める若者たちが履歴書の束を抱えて各企業のブースを取り囲んだ。
中国ではここ数年、大学生の就職難が問題になっている。さらに今年は金融危機の影響で求人が減少。新たに失業した人々も就職活動に加わっているため一層厳しい就職戦線となっている。
この説明会自体も出展希望社が集まらず、当初予定していた大ホールでの開催をとりやめた。小ホールに会場を設置したが、それでも空きブースが目立った。
かつては社会のエリートだった大学入学者は1990年以降の19年で9倍近い599万人に急増。政府系シンクタンク・中国社会科学院の「社会青書」によれば今年夏に卒業した大学生約560万人のうち150万人前後は年内に就職できない見込みだという。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20081227-OYT1T00640.htm