2008年12月27日(土) 22時24分
3連覇の浅田真央「攻める気持ちを忘れずに」(産経新聞)
荘厳な「仮面舞踏会」の旋律に乗り、大きなミスなく舞い終えた浅田真は、両胸にそっと手を当てしばらく下を向いていた。「攻める気持ちを忘れずにやった。満足」。自分の演技をしっかりとかみしめ、3連覇の偉業をその手につかんだ。
疲れは隠せなかった。「GPファイナルのときは、コンビの前にもスピードがあったんだけど…」。冒頭2度のトリプルアクセル(3回転半)など、3つのジャンプで回転不足の判定を受けた。精彩とキレを欠いたことは否めない。
今季開幕戦は11月中旬のフランス杯。その後は続出したジャンプミスを修正しつつ、2週に1大会のペースでNHK杯、GPファイナル、全日本と戦った。「いまは疲れはない」と言うが、緊張が解ければ心身ともにぐったりだろう。
SP2位にとどまった26日夜は「焼き肉を食べます」との宣言どおり、長野市内で大好物に舌鼓をうった。18歳は、優勝したNHK杯、GPファイナルでも欠かさなかった食事をとって疲れを癒やし、しっかり優勝をたぐり寄せた。
来年、バンクーバー五輪と同じ会場で行われる四大陸選手権と、五輪の出場枠を争う世界選手権の代表に決定した。「自分のベストで臨めるように、けがをしないで出たい」。エースの自覚は十分。もちろん、五輪直前の来年末には「3連覇をさらに伸ばす」つもりでいる。(榊輝朗)
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