2008年12月27日(土) 22時05分
地方の底力に期待 B級グルメで経済効果200億円以上(産経新聞)
今年9月に富士山のふもと、静岡県富士宮市に“設立”された「地域再生大学」が注目を集めています。
大学といっても、講堂はなく、高名な教授陣もいません。先日取材した大学の仕掛け人で、「富士宮やきそば学会」会長の渡辺英彦さんは「キャンパスの敷地は市内全域、教授は市民全員です。富士宮の町おこしをテーマに論文を書く学生なら無料で入学できます」と笑顔で答えてくれました。
地元で保険代理店を経営する渡辺さんは仲間たちと約10年前から、街ににぎわいを取り戻そうと、庶民の味として愛されてきた「富士宮やきそば」で町おこしに着手しました。
全国B級ご当地グルメ大会で連覇を達成するなど、マスコミに話題を提供し続け、これまでに200億円以上の経済効果を地元にもたらしました。
大学の“講義科目”は商標登録戦略、行政依存からの脱却、マスコミ対策、高齢者の雇用創出、客へのおもてなし−など盛りだくさん。すでに十数人が受講しているといい、渡辺さんは「学生には交通費などの諸経費を最大5万円出します。研究成果をおのおのの地元で生かしてほしい」と希望を託します。
暗い話題が多い中、今後を期待させる地方の底力にふれた思いがしました。(は)
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