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2008年12月27日(土) 10時12分

中長期ビジョン提示を 21世紀臨調が緊急提言産経新聞

 各界の有識者でつくる「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調、共同代表・佐々木毅前東大総長ら)は26日、都内のホテルで記者会見を開き、早期の衆院解散・総選挙を求める緊急提言を発表した。衆院選前に各党が取り組む課題としては、政権公約(マニフェスト)では100年に1度の経済危機にふさわしい「暮らしの将来像」が実感できる日本の中長期ビジョンの提示を要求した。

 提言では「政府の統治能力は危険水域に落ち込みつつある。衆院選の洗礼を受けない政権の脆弱(ぜいじゃく)性は明らかだ。国民の信託なしに難局を乗り切ることはできない」と麻生政権を含む最近の政権を批判した。一方で、「意味不明の政界再編話で目先をかわす発想は国民を愚弄(ぐろう)するものだ」とも指摘し、衆院選を経ないままの政界再編の動きを牽制(けんせい)した。

 衆院選前に各党が取り組む課題として、党大会を政権公約の方向性を議論する場として開催することや、党首討論を通じた党首力の強化なども求めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081227-00000070-san-pol