2008年12月26日(金) 02時08分
<愛知裏金詐取>元職員「85年ごろ知った」 地裁初公判(毎日新聞)
愛知県新城設楽農林水産事務所職員による裏金詐取事件で、詐欺罪で起訴された元同事務所総務課主任、内藤三重子被告(60)=懲戒免職=の初公判が25日、名古屋地裁(村田健二裁判官)であり、内藤被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。内藤被告は被告人質問で「(裏金作りは)昔からやっていた。私は1985年ごろに知った」と証言した。
検察側は「公務員への信頼を失墜させた責任は重大」として懲役2年6月を求刑。弁護側が「免職で社会的制裁を受けた」と執行猶予付き判決を求めて、結審した。判決は来年1月21日。
検察側冒頭陳述によると、内藤被告は、夫の両親の世話や仕事によるストレスを発散するため、91年ごろから高額な着物などの購入を始めた。02〜03年度、架空の物品購入代として名古屋市内の業者に支払った約215万円を自分が管理する口座に返金させ、着物などの代金に使用。また自分が参加する染め物販売団体に10万円を「県の助成金」と偽って入金した。内藤被告は入金について「見栄を張った」と述べた。
内藤被告は01年度に同様の手口で詐取した140万円を合わせ、遅延損害金を含め約467万円を県に弁償した。【秋山信一】
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