警視庁玉川署の男性巡査長(27)が拘置中の男に携帯電話を貸すなどの便宜を図り、現金500万円を脅し取られていた事件で、警視庁は26日、巡査長を停職1か月の懲戒処分とした。玉川署の署長(54)ら同署の4人も監督責任があるとして、警視総監注意などとした。巡査長は同日、辞職した。
警視庁警務部の中村格参事官は「留置業務の基本を逸脱した行為であり、厳正に処分した」とのコメントを出した。
警視庁によると、元巡査長は玉川署の留置係として勤務していた11月、同署に拘置中の福岡県大牟田市の無職、小宮生嗣被告(21)=恐喝罪などで起訴=に私物の携帯電話を貸し、70回にわたって通話やメールをさせるなどの便宜を図った。また小宮被告に「スキャンダルになる」などと現金を要求され500万円を渡した。
元巡査長は勤務中に携帯電話を操作しているところを見られ、小宮被告に脅されていた。「本当に申し訳ありません」と話しているという。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081226-OHT1T00239.htm