＜プライマリーバランス＞「１１年度に黒字化」目標見直しへ（毎日新聞）

2008年12月26日(金) 22時45分

　政府の経済財政諮問会議は２６日、国・地方の基礎的財政収支（プライマリーバランス）を１１年度に黒字化する財政健全化目標を見直す検討に入った。経済の急速な悪化で税収回復が当面見込めないため。同日の諮問会議で、張富士夫・トヨタ自動車会長ら民間メンバーが目標達成について、従来の明示的な「１１年度」との目標を取り下げ、「できる限り早く到達」との表現にするよう提案した。

　「景気最優先」の麻生政権の下、小泉政権以来の財政健全化の象徴だった黒字化目標が見直されれば、財政悪化への懸念は一段と高まりそうだ。与謝野馨経済財政担当相は会議後の会見で見直しの是非について「両論ある」とし、来年１月の諮問会議で結論を出す考えを示した。【清水憲司】

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