瀬戸内海の島しょ部を管轄する愛媛県警伯方署副署長の警部(56)が、ことし夏ごろから数回、公用車や業務用の高速道路無料通行カードを使い、四国本島へ日用品など個人的な買い物に行っていたことが25日、分かった。県警監察官室は不正使用に当たるとみて調査している。
伯方署は、同県今治市市街地から約20キロ離れた瀬戸内海の伯方島にある。監察官室によると、副署長は数回にわたり、休日に署の公用車で管内の駐在所を巡回した機会に、車に配備されている西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)を無料で通行できる業務用カードを利用し、今治市市街地のスーパーに買い物に行ったという。
阿部克彦監察官室長は「事実関係を調査し適正に対処したい」としている。
しまなみ海道の普通車の通行料金は、副署長が利用した大島南インターチェンジから今治北インターチェンジまで1700円で、休日昼間は半額。管内には大型の商業施設が少なく、しまなみ海道や船を利用して四国本島に買い物に出掛ける住民も多い。(共同)
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