2008年12月25日(木) 21時25分
iPS細胞研究「日本は1勝10敗」…山中・京大教授(読売新聞)
様々な細胞に変化できる「新型万能細胞(iPS細胞)」を作製した京都大の山中伸弥教授は25日に開かれた文部科学省の会合で、2008年の国内と海外のiPS細胞研究の進み具合を振り返り、「1勝10敗くらいで負けた」と語った。その上で、「日本の研究者ネットワークの推進が急務」と強調した。
科学技術振興機構によると、主な科学誌に08年に掲載された国別のiPS細胞関連の論文数は日本の1本に対し、米国が8本、ドイツが1本だった。
米科学誌サイエンスは、今年の科学研究成果の1位にiPS細胞関係を選んだが、山中教授は「評価されたのは、米国のハーバード大が病気の患者の皮膚などからiPS細胞を作製した成果。政府の素早い研究費の支援を受けたのに、日本の研究者はふがいない」と述べた。今年iPS細胞関連に同省から45億円の研究費が投じられた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081225-00000061-yom-sci