記事登録
2008年12月25日(木) 21時23分

<年金改革案>超党派7議員が発表毎日新聞

 自民党の野田毅元自治相、民主党の岡田克也副代表ら両党衆院議員7人は25日、共同で記者会見し、年金改革案を発表した。基礎年金(月7万円)を全額税でまかなう税方式とし、報酬比例部分は自営業者も含め、全就業者が自らの保険料を積み立てる「積立保険料比例年金」に変えることが特徴。

 基礎年金について単身者には加算する一方、高所得者は税負担をより重くしたり、給付を減額する案を選択肢に挙げた。財源は消費税を主にすべきだとした。

 所得比例部分は、現役の保険料を高齢者の給付に充てる今の「仕送り方式」をやめる。自らの分を積み立ててこなかった世代への給付に必要な財源(270兆円程度)は、基礎年金の負担がなくなる企業に支出を求めるなどし、50年以上かけてまかなう。

 7人は6月ごろから改革案を練ってきた。民主党の菅直人代表代行は25日の会見で「自民党内の流動化促進の一つの場になるかどうか」と述べ、自民党を揺さぶる材料となることに期待を示した。【堀井恵里子】

【関連ニュース】
09年度予算:政府案24日決定 税収14%落ち込み
09年度予算:一般歳出、初の50兆円台…財務省原案
09年度予算:社会保障費は「埋蔵金」から 閣僚最終合意
中期プログラム:「3年後に消費税引き上げ」原案明記
09年度予算:一般会計88兆円台 PBは13兆円赤字に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081225-00000133-mai-pol