2003年の文化庁買上優秀美術作品に選ばれ、海外にも活躍の場を広げる日本画家福井江太郎さん(39)の個展が23日、福山市元町の天満屋福山店で始まった。24日まで。会場には、扇子をキャンバスに見立て、ショウブやダチョウを描いた作品約30点が並ぶ。金地の扇子に青いショウブを描いた作品には、ラピスラズリーと呼ばれる石を砕いて作った青い絵の具が使われ、鮮やかな色の対比が印象的だ。福井さんは昨年、上海で扇子に花が描かれた「扇面」に出合い、影響を受けたという。
【写真説明】扇子をキャンバスに見立てた作品を来場者に説明する福井さん(右端)