主砲のバットでスランプ脱出—。広島市安佐動物公園(安佐北区)のツキノワグマのクラウドに23日、広島東洋カープの栗原健太選手が激励に訪れた。クラウドは、新たに贈られたバットを使い約3カ月ぶりに棒回しの妙技を再開した。
栗原選手は「クラウド君もシーズンオフかもしれないが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も控えている。僕やカープのためにも、また豪快に回してほしい」と激励。飼育係の薬師地康生さんに特製黒バットを手渡した。
主砲の激に触発されたのか、バットに興味を示したクラウドは早速、回す動作を見せた。薬師地さんは「3カ月間、棒やバットに興味を示さなくなっていたのでびっくり」と話していた。
【写真説明】クラウド(右)にバットをプレゼントするため安佐動物公園を訪れた栗原選手(撮影・山本誉)