千葉市で二〇〇七年、少年に刺殺された高校三年
各務さんは共同通信の取材に「協力してくれる人を見つけ、良い形で表に出せるようにしたい」と意欲を示し、健太さんの家族も「多くの人に聴いてほしい。ぜひお願いしたい」と歓迎している。
健太さんの歌を聴いた各務さんは「粗削りだが、プロになれる才能と感受性がある。生きていればもっと上達しただろうし、いろいろなメッセージを発信できたと思う」と残念がり、「未来への不安から『自分も立ち上がろう』と作詞したのだろう。ヒップホップは本来、こういう少年たちの受け皿としてあるべきだ。暴力でものごとを解決するなと伝えたい」と語った。
各務さんは〇二年に、他のミュージシャンとともに児童虐待防止をテーマにしたチャリティーCDを制作するなど、社会派で知られている。