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2008年12月23日(火) 10時58分

ホンダ売却先、1月中に決まる可能性も/F1サンケイスポーツ

 F1世界選手権から撤退したホンダの買収に向け、04年まで前身チームのBARホンダで代表を務めたデービッド・リチャーズ氏(56)=英国=が、買収資金を提供する予定のスポンサーと交渉するため、中東に向かったことが21日、分かった。同氏が年内に断を下し、1月中に買収が成立する可能性も浮上してきた。

 買収の有力候補であるリチャーズ氏が、動いた。英紙メール・オン・サンデーは21日、同氏が、自身の経営するプロドライブ社に資金提供するクウェートの投資会社と会談すると報道。同氏は「中東には私のF1参入を推す人々がいる」と明かした。

 ホンダとしても売却は急を要する。来季開幕は3月27日(豪州GP)と先だが、譲渡手続きの時間を考慮すれば、売却先決定は年内が事実上の期限。チームのフライ最高経営責任者も「クリスマス前に合意し、年明けには新体制を発表したい」と断言する。

 大企業でも撤退を強いられたF1への参入に当初は慎重だったリチャーズ氏だが、16日にスバルが世界ラリー選手権から撤退。同選手権にスバルと共同参戦していたプロドライブは人員や資金に余裕がある状態という。ホンダにとって“元身内”ともいえるリチャーズ氏の動向に注目だ。(石原有記)

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