広島県は22日、1989年から漁業取締船として使用してきた、しおかぜ(32トン)を、インターネットで公売する方針を明らかにした。県によると、自治体や国の取締船がネット公売されるのは全国初という。
しおかぜは全長20.5メートルの軽合金製で、県が約1億9000万円をかけて建造した。89年8月から県内海域での密漁や無許可操業などの摘発に当たってきたが、エンジンの老朽化による速度低下などを理由に、本年度限りの「引退」が決まっていた。
県は検索大手ヤフーの公有財産売却システムを利用し、来年1月8—2月6日に入札への参加申し込みを募集。2月下旬の売却を目指す。最低入札価格は日本海事検定協会(東京)の鑑定に基づき、200万円とする。
【写真説明】広島県がインターネット公売で売却を目指す漁業取締船しおかぜ