広島工業大(広島市佐伯区)の学生が、地元の楽々園センター商店街の集客力アップを目指す最終案を商店主に報告した。トレードマークの導入やマップ製作を進め、商店街の個性を前面に出す必要性を指摘している。
五日市商工会館で18日夜、学生7人が商店主たちに説明した。学生は現地調査を踏まえ「商店街の一体感に欠ける」と診断。かつて遊園地があった商店街の雰囲気を継承し、観覧車と路面電車を使うトレードマークを採用するよう勧めた。商店街で配るエコバッグや店の看板への使用を活用例として挙げた。
さらに一押し商品を紹介し、割引きクーポンを添えるマップ製作を提案。針葉樹の鉢植えを歩道沿いに配す試みや県内特産品直売所の開設も盛り込んだ。
同商店街振興組合の中村嘉文理事長は「行政とも話し合いながら実現したい」と評価していた。
【写真説明】商店街の活性化策を商店主に説明する学生