2008年12月23日(火) 18時42分
<ベルギー>内閣総辞職の申し出受理 後継首相、調整難航か(毎日新聞)
【ブリュッセル福島良典】ベルギー国王アルベール2世は22日、ルテルム首相からあった内閣総辞職の申し出を受理し、マルテンス元首相を後継首相選びの調整役に指名した。
これにより、金融危機対応で司法への介入疑惑にまみれたルテルム政権は崩壊した。後継首相にはデハーネ元首相らが有力視されているが、国王が後継指名を避けたことから調整難航が予想され、政治危機が長引く可能性が高まった。
ベルギーでは北部オランダ語圏と南部フランス語圏の言語対立に加え、同一言語圏の政党間にも確執があり、連立与党の構成と下院選の時期が調整作業の焦点。2011年に予定されている下院選を来年6月に前倒しする案も検討されている。
ルテルム内閣の総辞職はベルギー・オランダ金融大手フォルティスの分割・売却計画を巡り、首相側近が司法当局に政治圧力をかけたとの疑惑が原因になった。
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