2008年12月22日(月) 09時04分
RIM と Palm の決算発表に見るスマートフォン業界2社の明暗 (後編)(japan.internet.com)
スマートフォン メーカーの Research In Motion (RIM) が、好材料の揃った決算発表を行なう一方で、競合する Palm も18日に2009会計年度第2四半期 (9-11月期) の決算を発表した。
しかし RIM と異なり、Palm の9-11月期における売上とスマートフォンの販売台数は減少している。
9-11月期における Palm の売上は1億9160万ドルで、前年同期の3億4960万ドルに比べて45%減少した。
また同四半期の純損失は、非 GAAP ベースで8020万ドル (1株あたり73セント) となった。前年同期の純損失は非 GAAP ベースで780万ドルだった。
Thomson Reuters がとりまとめたアナリスト予測では、9-11月期における Palm の業績について、損失が1株あたり38セント、売上を2億730万ドルとしていた。
また、9-11月期のスマートフォンの販売台数は59万9000台で、前年同期比で13%減少した。
Palm の決算発表当日、投資家は迅速に反応した。Palm が決算を発表したのは、18日の株取引終了後で、同社の株価は当日の終値が2ドル20セントだったが、その後の時間外取引で値を崩し、1ドル90セントを割り込む局面もあった。
Palm の CEO (最高経営責任者) Ed Colligan 氏は、決算発表の電話会見において、同社は多数の問題に直面していると語った。
「新しい Palm OS アーキテクチャの存在をはじめ、成熟期を迎えつつある製品ライン (Centro) の存在もそうだ。消費者支出は下降しており、開発過程にある新製品に関連した支出の効果は、まだ売上に現われていない」と同氏は説明した。
Palm は今後も困難な状況が続くと見込んでいるが、新 OS と新端末により、2010会計年度までに業績が上向くとの見通しを示した。
「われわれは、この過渡期を乗り切るために必要な手立てを講じている。しかし、9-11月期の業績を圧迫した要素がまだ存在するため、これを考慮すると今後2四半期から3四半期は困難なものになり、特に12-2月期が厳しくなると見込んでいる」と Colligan 氏は語った。
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