キヤノンは22日、宇都宮工場(宇都宮市)でレンズ組立業務を委託していた請負会社の契約を来年1月で終えると発表した。この結果、同工場では600人強が削減される。これまでに判明した同社の請負従業員の削減数は約1100人。これに追加した形だ。富士通も来年3月までに半導体子会社で予定している派遣従業員の削減数を、当初の100人強から約400人に拡大する方針を明らかにした。
また、非鉄大手の三菱マテリアルのグループ会社、三菱マテリアルPMG(新潟市)が自動車部品工場の派遣従業員約70人強の雇用契約を更新せず削減することも明らかになった。
キヤノンは、契約期間途中の終了となるため請負会社の日研総業(東京)に対し、来年2、3月の発注予定額に加算した総額約1億円の補償金を支払うという。
富士通が派遣従業員を削減するのは子会社の富士通マイクロエレクトロニクス(東京)やその傘下企業。三菱マテリアルPMGは11月末現在、新潟工場(新潟市)で約85人、藤岡工場(群馬県藤岡市)で約15人の派遣従業員を雇用している。このうち新潟工場で約70人、藤岡工場で数人をそれぞれ2009年1月中に減らす計画。
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