2008年12月22日(月) 21時12分
市立小で震災を語り継ぐ授業 兵庫・芦屋(産経新聞)
阪神大震災で児童8人が犠牲となった兵庫県芦屋市立精道小(春名片史校長)で22日、震災後に生まれた6年生の児童が被災者から聞き取った当時の様子などを下級生に伝える「語り継ぐ会」が開かれた。
震災10年の平成16年から始まり、今年で5回目。同校では、6年生83人が本や学校に残る資料を調べたり、当時の教諭や児童の体験を聞くなど日ごろから震災について学んでいる。
この日は5年生97人に対し、芦屋の被害▽ボランティア▽地震のメカニズム▽追悼行事−など9項目のテーマ別に学習成果を発表。仮設住宅の模型を作ったり、応急手当ての方法を実演するなど工夫しながら丁寧に説明した。
震災直後の学校の様子について調べたグループは、「2月2日に学校が再開された後も道はぐちゃぐちゃで、先生と一緒に通学した」「大変だったけど学校に行けてよかった」など当時の様子や在校生の声を紹介。6年生の女子児童は「学校が当時の子供の支えになっていたことが分かった」と感想を述べた。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000605-san-soci