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2008年12月22日(月) 20時47分

露大統領の任期6年に…全地方議会が延長案承認、近く発効読売新聞

 【モスクワ=緒方賢一】ロシア上院は22日、大統領の任期を4年から6年に延長する憲法修正案が、すべての地方議会により承認されたことを確認する決議を採択した。

 この結果、憲法修正条項は、メドベージェフ大統領の署名を経て近く発効する。

 憲法修正には、州や自治共和国など83の連邦構成体のうち3分の2の同意が必要となるが、今回は地方の全議会が賛成し、反対はなかった。修正により、下院議員の任期も4年から5年に延びる。大統領、下院議員とも次回選挙から適用される。

 国政での任期延長を受け、知事や地方議員の間に「お手盛り」で任期を延ばす動きも広がりつつある。「コメルサント」紙によると、ウラル地方スベルドロフスク州議会では、知事と議員の任期を現行の4年から5年に延ばす州憲章の改正案が提出された。隣のバシコルトスタン共和国では、地元の政党が「東洋的な精神性を持つ共和国を統治するのは難しい」との理由で、大統領の任期を7年に延長するよう議会に提案した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000053-yom-int