【ムンバイ21日共同】インド西部ムンバイの同時テロで標的にされ、日本人が犠牲になったトライデントホテルが二十一日、約一カ月ぶりに営業を再開した。標的となったもう一つのタージマハルホテルも同日夜に営業を再開。いずれのホテルでも被害を受けなかった棟の客室、レストラン、ブティックなどでの再開となった。
トライデントホテルでは、自動小銃を持った警備員らを入り口付近に配置。利用客のセキュリティーチェックを強化するなどの対策を取った。
PTI通信によると、トライデントホテルのケスワニ社長は「まだ深い悲しみがあるが、未来へ目を向ける時が来たと信じている」と述べた。
インドのメディアによると、二つのホテルが修理を終えて完全に再開するまでには、あと半年以上はかかるという。
テロは十一月二十六日夜に発生。実行犯は二つのホテルや国鉄の駅などで銃を乱射、ホテルでは人質を取って立てこもった。トライデントホテルで銃撃を受けて死亡した会社員