2008年12月21日(日) 19時41分
ムンバイの2ホテルが営業再開、インド同時テロの舞台(読売新聞)
【ムンバイ(インド西部)=永田和男】犠牲者163人を出したインド・ムンバイの同時テロで、犯行グループが人質を取り立てこもり、治安部隊と銃撃戦になったタージマハール、トライデントの両ホテルが21日、営業を再開した。
トライデントホテルのロビーでは、ヒンズー、イスラムなど各宗教の聖職者7人が祈念式を行った。
ユダヤ教ラビ(律法教師)が「すべての国、宗教に平和を」と呼びかけ、ユダヤ教施設も標的となった同時テロが再発しないよう祈った。
ただ、同ホテルは、当分の間、パキスタン人宿泊客を受け付けない方針で、印パ対立の余波が及んでいる。
一方、タージマハールホテルは、被害が小さかった新館のみの開業となった。市内随一の名門ホテル前広場は、利用客以外の見物も殺到し、大にぎわいとなった。
事件発生当夜、直前まで同ホテルにいて難を逃れたビジャイ・プラダンさん(25)は「少し怖い気もするけど、またこのホテルに来られてうれしい」と笑顔を見せた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081221-00000032-yom-int