記事登録
2008年12月21日(日) 19時41分

<米グアンタナモ収容所>連邦最高裁の判断受け初の釈放毎日新聞

 【ワシントン大治朋子】米国防総省は、グアンタナモ米海軍基地(キューバ)のテロ容疑者収容所に拘束していたアルジェリア人3人を釈放した。今年6月、米連邦最高裁はグアンタナモの収容者に、米国の法廷で拘束の是非を問う権利を認めた。今回はこれを受けて提起された訴訟で釈放が認められた初のケースで、今後の裁判にも影響を与えそうだ。

 国防総省が16日発表した。アルジェリア人6人がワシントンの米連邦地裁に提訴していた。同地裁は先月、1人を除く5人について、「証拠は匿名の1人の証言しかない」と即時釈放を命じた。同省はこのうち3人の釈放には応じたが、残る2人は「拘束は合法」として控訴する方針。

 6人はいずれも01年10月、ボスニア・ヘルツェゴビナで米大使館の爆破を計画したとして逮捕され、02年1月、グアンタナモの収容所に拘束された。

【関連ニュース】
米国防長官:グアンタナモ収容所の閉鎖方法検討を指示
米国:9・11遺族31人、グアンタナモ軍事法廷を批判
米国:グアンタナモに7年、連邦地裁が5人の釈放命じる
グアンタナモのテロ容疑者収容所
グアンタナモのテロ容疑者収容所

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081221-00000036-mai-int