2008年12月21日(日) 23時53分
ロナルドとルーニーで世界一(産経新聞)
マンUのロナルドのラテン系の血が沸き立つ。同じポルトガル出身のナニと陽気に飛び跳ねた表彰台。トロフィーを抱えたファーディナンドが上がると、花火とともに紙吹雪が場内を包んだ。「難しいゲームだったが、少ないチャンスをうまく生かしたのがうちのチームだった」。サッカー専門誌が選ぶ世界最優秀選手賞「バロンドール」を受賞したエースは、ひたすら勝利の余韻に酔いしれた。
圧倒的に攻め込みながら得点できずに折り返した後半、思わぬアクシデントに見舞われた。守りの要ビディッチが一発退場。1人少ない中でリガ・デ・キトに主導権を譲り渡した。
だがファーガソン監督は動じない。「規律を持って忍耐強くいると感じた」。再三の猛攻をGKファンデルサルが好守でしのぐと、28分にロナルドのパスを受けたルーニーが鮮やかな決勝点。「危険なゲームを守り抜き、素晴らしいゴールができてよかった」。2試合で3得点の最優秀選手は誇らしげだった。
アウェー戦からの帰国便が墜落し、選手8人が命を失った「ミュンヘンの悲劇」からちょうど50年。クラブは国内リーグを17度、欧州チャンピオンズリーグも3度制する名門に成長したが、指揮官は「私たちは世界最大のブランドの一つ。決勝に出たからには勝たないといけない」と自国での注目度が低いタイトルにも執着心を隠さなかった。
「監督の下、一丸となっていい状態にある」とルーニー。31日で68歳を迎える老将のため若手もベテランも必死に戦い抜き、全身のトヨタ杯以来9年ぶりに“クラブ世界一”を取り戻した。(奥村信哉)
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