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2008年12月21日(日) 22時56分

ロシアの抗議デモ拡大 外車輸入関税引き上げで産経新聞

 【モスクワ=佐藤貴生】ロシアでは21日、外車の輸入関税引き上げを決めた連邦政府への抗議デモが全国各地に拡大した。インタファクス通信によると、極東のほか、首都モスクワやエカテリンブルクなど主要都市でもデモが行われ、全土で総勢数万人が参加したもようだ。デモを呼びかけた団体は政府の方針に反対する署名3万人分を集めたという。

 ロイター通信によると、極東ウラジオストクでは前日に引き続き約500人が広場に集結、治安部隊がデモ参加者数十人を警棒で殴打、拘束した。共同通信によると、取材中のNHKのロシア人カメラマンら報道関係者も一時拘束された。

 ユジノサハリンスクのデモには数百人が集まり、自動車輸入関税だけでなく、原油相場の下落にもかかわらずガソリンの店頭価格が十分に下がらないことや、住宅供給問題などへの不満の声も聞かれた。

 クラスノヤルスク、ノボシビルスクなどでも署名集めや自動車を連ねてのアピールなど抗議行動が展開されたが、大きな混乱はなかったもようだ。

 プーチン首相は今月、国内自動車産業保護のため、外車の輸入関税を来月から引き上げる政令に署名。日本製中古車が広く浸透している極東を中心に不満が強まっていた。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081221-00000562-san-int