2008年12月20日(土) 15時43分
21年度予算財務省原案 次世代スーパーコンピューター145億円(産経新聞)
平成21年度予算の概算要求が見送られていた関西空港の2期関連事業について、財務省は空港島の沈下を防ぐための護岸工事費として35億円を認め、来年度以降も整備が継続されることになった。財源としては19年度までに国が措置した出資金のうち未使用の23億円を充当。残る12億円は地元負担金でまかなわれる。
関西国際空港会社が早期に借金を返済し、安定経営が成立するよう政府が毎年度出している90億円の補給金も計上された一方、2期島の用地造成で借り入れた有利子負債を無利子資金に振り替える62億円の資金は見送られた。
22年度以降の2期整備の継続について、財務省は「整備条件である発着回数13万5000回の達成が前提だ」と強調、より一層の需要喚起を求めた。
世界的な航空需要の低迷を受け、日本航空や全日空が相次いで減便を表明する中、関空会社は難しいかじ取りを迫られそうだ。
このほか、関西関連では特別史跡の高松塚古墳とキトラ古墳(ともに奈良県)の壁画保存などに20年度より5000万円増の4億6000万円を計上。
神戸市で建設が予定される世界最速の次世代スーパーコンピューターは272億円の概算要求に対し、今年度と同額の145億円にとどまったが、復活折衝で増額される可能性もある。 東南海・南海地震に備えて、世界でも例のない可動式津波防波堤を和歌山下津港に設置する事業も認められた。
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