2008年12月20日(土) 21時12分
<トヨタ>初の減配検討 09年3月期連結決算(毎日新聞)
トヨタ自動車は09年3月期連結決算で、年間配当を減額する検討に入った。減配すれば、東京証券取引所などに上場した1949年以来、初めて。
トヨタの08年3月期の配当は1株当たり年間140円。9月の中間配当は前期実績と同じ65円とした。しかし下期(10〜3月)に入ってから、円高や世界的な販売不振で急速に経営環境が悪化。09年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が初の赤字に転落する公算が大きく、赤字の場合、期末配当(前期75円)の減額は避けられないと判断した。
トヨタの11月の販売台数は、主力の米国が前年同月比で33.9%減と大幅に減少。12月も「予想を超える落ち込み」(トヨタ幹部)で、11月6日には通期の営業利益予想を前期比73.6%減の6000億円に下方修正している。
ホンダも08年度下期の営業損益が1900億円の赤字に転落する見通しで、08年度第3四半期(10〜12月)末の配当を、当初予想の1株当たり22円から11円に減額することを既に決めている。【米川直己】
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