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2008年12月20日(土) 05時28分

「誇り」7割、「報われる」3割=全警察官・職員に意識調査−福岡県警時事通信

 福岡県警が全警察官・職員を対象に実施したアンケートで、約7割が「誇りを持って仕事に取り組んでいる」と回答した一方、「地道に努力した職員が報われる職場」と思っているのは3割にとどまったことが分かった。全警察官・職員を対象にした大規模なアンケートは都道府県警で初めて。同県警は警部以上の幹部に結果を配布し、今後の意識向上につなげるとしている。
 県警では今年に入り、懲戒処分される警察官が増加。意識改革を図るため、「ポリスマインド向上対策会議」を設置して対策を進めてきた。アンケートは8月、取り組みの一環で無記名で実施し、92%の回答を得た。
 調査結果によると、「地道に努力している職員が報われる職場」とした割合は31.7%。しかし、年代別、階級別でみると、現場のベテラン警察官に当たる50歳以上の巡査部長は、同じ質問に対し17.1%と平均を大幅に下回った。
 50歳以上の巡査部長は「所属課、係の連帯感や一体感」「業務やプライベートの問題を上司や同僚に相談できる」「上司や同僚が意見や考えをきちんと聞いてくれる」といった質問項目でも、肯定的な回答が平均を下回った。
 このほか、中堅幹部の警部は6割以上が「部下の業務能力や業務量などを考慮した上で仕事を割り振っている」と認識。一方、部下に当たる警部補で「上司はバランス良く仕事を割り振っていると思う」とする回答が約3割で、上司と部下では見方が違う結果が出た。 

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