2008年12月20日(土) 18時53分
<裁判員制度>反対訴え候補者3人が実名会見 東京(毎日新聞)
来年の裁判員候補者通知が届いた3人が20日、東京都内で実名を明らかにして会見し、裁判員制度反対を訴えた。弁護士や作家らでつくる市民団体「裁判員制度はいらない!大運動」の呼びかけに応じた。
東京都の会社員男性(65)は「人は裁かないとの信条を持っており、裁判員は拒否する。法律の素人が審理しても意味がない」。千葉県の無職男性(65)は「裁判官に市民感覚で仕事してもらえばいい。制度は税金の無駄遣いで、生きるのに困っている人のために使うべきだ」と訴えた。
裁判員法は、候補者になったことを不特定多数に明らかにすることを禁じている(罰則なし)。法に反して会見した理由を東京都の男性は「制度に反対の人はたくさんいる。自分がまず声を上げようと思った」と話した。
団体事務局長の佐藤和利弁護士は「候補者名簿に載った人の反対の声を伝えることで、制度廃止につなげたい」と語った。【北村和巳】
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