自動車や電機など製造業を中心に、期間従業員や派遣労働者の契約打ち切りの動きが広がる中、18日、全労連が東京都内で開いた集会で、「家族で社員寮から退去を迫られている」といった非正規労働者たちの苦しい状況が報告された。
この日の集会には、全国の各支部から約70人が参加。電話相談を受けている担当者が「家族で社員寮に住んでいるが、契約打ち切りに伴って退去を迫られ、困り果てている」「労働組合を訪ねて相談をしたいが、電車賃すら手元にない」といった相談内容を紹介した。また「職場を失った20歳代の若いホームレスが最近、急増している」といった指摘も出された。
小田川義和・事務局長は「派遣労働者らは景気が悪くなると使い捨てにされる。こうした制度自体を見直すべきだ」と述べ、政府や企業への対策を求めた。