JR各社が19日発表した来年3月のダイヤ改正で、寝台特急はやぶさ(東京—熊本)と富士(東京—大分)の廃止が決まった。青い客車の寝台特急は「ブルートレイン」と呼ばれ、1970年代から80年代にかけては“ブルトレブーム”を巻き起こしたが、近年は乗客減で廃止が相次ぎ、来春で東京駅を発着するブルトレがなくなる。
運転を続けるブルートレインは北陸(上野—金沢)や日本海(大阪—青森)など4列車だけに。JR各社は「残る4列車も、乗客の利用状況を見ながら廃止や存続を検討する」としている。
はやぶさは58年、富士は64年に運転を開始。2005年からは両特急をつなぎ東京—門司間を一つの編成で走行。門司駅で下りは切り離し、上りは連結が行われていた。
はやぶさ、富士ともJR発足の87年度には7割以上の乗車率だったが、07年度には四割弱まで落ち込んでいた。寝台車が導入から平均32年経過し、老朽化が進んでいたことも廃止の理由になった。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081219-OHT1T00254.htm