来年度以降の全国学力テストの市町村別・学校別成績の原則開示に向け、鳥取県が提出した県情報公開条例改正案は18日、県議会本会議で原案通り可決され、成立した。学校別を開示対象とするのは全国初。県内では学校の序列化を招くとして、来年度の学力テスト不参加も含め検討する市町村も出ている。
改正案は、序列化や過度の競争を防ぐとして開示請求者がデータを使用する際、学校が特定できないよう「配慮」を求める条項を盛り込んだ。同条項には市民団体などから「知る権利を制限する」など批判が相次ぎ、2度修正して提出された。
この日、県教育委員会はインターネットでの公表などを不適切な使用例として条例運用指針に盛り込むことも検討していくことを確認した。今月中に市町村教委と協議の場を設け、テスト参加へ理解を求める予定。