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2008年12月19日(金) 17時31分

国会議事堂前で衝突、火炎びん、催涙弾飛び交う ギリシャCNN.co.jp

アテネ(CNN) 警官による「少年射殺事件」に反発した若者層と警官隊との衝突や暴動が連日のように続くギリシャ情勢で、首都アテネの国会議事堂前で18日、数千人規模のデモ隊と警官隊が衝突、火炎びんと催涙弾が飛び交う騒然とした状態となった。

衝突や暴動は12月6日の射殺事件後、続き、抗議行動は海外のギリシャ外交公館などでも起きている。18日の衝突は、国会議事堂への突入をうかがうデモ隊とこれを阻止する警官隊が衝突した。

アテネ郊外にある国営テレビ局ERTの本部では16日、デモ隊が乱入し、番組を中断させて横断幕を掲げる騒ぎも起きた。昼のニュースを放送中のスタジオに乱入。番組を中断させ、「テレビなど見るな。みんな街に出ろ」との横断幕を映し出していた。

一連の衝突での拘束者は少なくとも280人。うち、176人が逮捕され、130人は略奪容疑となっている。商店、事務所への被害も甚大。警察は催涙弾の在庫が切れかかり、イスラエルやドイツへ緊急発注している。

デモの主要目的は当初、少年射殺事件への抗議だったが、国際金融危機を受けた経済悪化へのいら立ち、教育改革への反発、汚職根絶の要求も強まっている。野党は統治能力の欠如を突いて即座の総選挙実施を要求し、中道右派政権を率いるカラマンリス首相は対応策に苦慮している。


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