ワケギ出荷量が全国一のJA尾道市は、風水圧を利用するワケギの皮むき用機械4台を初めて導入した。市が事業費の半額を補助。農家の作業効率を上げ、担い手不足や高齢化などで減少が続く出荷量の向上につなげる。
管内最大の産地、向島町岩子島の出荷施設では2台の機械が今月から稼働。農家が青々と育ったワケギを長さ約4メートルのベルトコンベヤーに載せ、風圧と水で余分な葉を吹き飛ばしていく。
JA尾道市によると、多くの農家が使う家庭用の機械では、コンテナ1個分のワケギの皮むきに1時間を要する。今回導入した機械の能力は1時間でコンテナ7、8個分。空いた時間を栽培面積の拡大や病害虫の予防、兼業などに生かせる。
【写真説明】ワケギを皮むき用機械のベルトコンベアーに載せる生産者ら