江戸時代から約400年の伝統を持つ府中市特産の府中みその出荷が、ピークを迎えている。正月の雑煮用、贈答用などの注文が相次ぎ、市内の製造工場は仕込みやおけ詰めに大忙しだ。
金光味〓(みそ)の工場(出口町)では11月下旬から出荷作業が本格化している。18日も、明治期から使う巨大な木製だるを蔵から出し、従業員が熟成具合をチェック。むらなく混ぜ合わせ、こし機を通すと、湯気とともに特有の甘い香りが広がった。
同社の12月の出荷量は例年、通常の月の3倍近くになる。26日まで休日返上でフル操業が続く。
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【写真説明】1年余り熟成させた赤みその出来栄えを確かめる金光味〓の従業員(撮影・増田智彦)