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2008年12月19日(金) 23時44分

整備新幹線 設計費など9億円追加要求産経新聞

 国土交通省は19日、北海道(新函館−札幌)など整備新幹線の未着工3区間に関し、平成21年度中に部分的に事業に着手するため、政府予算案に設計費や測量費など「着工調整費」9億円を盛り込むよう財務省に追加要求したと発表した。財務省は満額の計上を認める見通し。

 未着工3区間は北海道、北陸(金沢−敦賀)、九州(諫早−長崎の長崎ルート)。政府・与党は16日、(1)北海道の札幌−長万部(2)北陸の金沢−福井と敦賀駅舎(3)九州の長崎駅舎−に関して部分着工することを21年末までに認可することで合意。起工式や設計、測量など着工するのは22年の年明けとみられる。3区間ごとの配分額は、認可後に決まる見込みだ。

 一方、国交省は、合意に盛り込まれた北海道の新八雲駅舎と北陸の南越駅舎の設計などにあてるため、「建設推進高度化事業」として1億5000万円を追加要求したことも発表した。

 整備新幹線の未着工3区間については、建設費用が全線で2兆円超、部分着工部分に1兆円超かかると見込まれている。国交省の試算では、JRの建設中路線などから見込まれる貸付料をあてても約6000億円にしかならないとみられ、財源の見通しは立っていない。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081219-00000663-san-bus_all