2008年12月18日(木) 02時14分
<空き部屋>解雇の派遣社員に無料提供 派遣会社の協同組合(毎日新聞)
契約打ち切りによる住み込み寮からの派遣社員の退去が社会問題化していることを受け、機械製造業への派遣会社で作る中部アウトソーシング協同組合(名古屋市東区、高木裕憲理事長)は17日、愛知県内の非正規社員に、加盟社が所有する寮の空き部屋35室を無料で提供することを決めた。同組合は「年の瀬に住む場所がない人を支援したい。ぜひ相談してほしい」と呼びかけている。
対象者は愛知県内で派遣社員として働き、10〜12月に期間満了による雇い止めや解雇をされた人。同県豊橋市、豊川市などにある1Kの空き部屋を来年1月末まで提供する。光熱費以外は無料で、保証人も不要。18〜19日の午前9時〜午後5時、電話(052・951・2030)で先着順に受け付ける。
同組合は今月4日の理事会で、期間満了前の契約打ち切りをやめることや、契約終了後も次の職場が見つからなければ、2〜3カ月寮に住み続けることが出来るよう加盟各社に働きかけることも申し合わせている。
一方、東海3県の労働局によると、公共職業安定所(ハローワーク)が進めている雇用促進住宅の空き部屋への入居あっせんでは、15、16両日に▽愛知378件▽岐阜139件▽三重30件の相談が寄せられ、計92件の入居が決まったという。【浜名晋一】
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