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2008年12月17日(水) 02時33分

<ホンダ>下期営業赤字に 00年代で初めて 毎日新聞

 ホンダは16日、09年3月期連結決算の業績予想を大幅に下方修正する方針を固めた。下期(08年10月〜09年3月)の営業損益は、前回予想では約1800億円の黒字を見込んだが、赤字に転落する見通し。17日に発表する。世界的な金融危機に端を発した販売不振と急速な円高が収益を直撃した。半期ベースの営業赤字は00年代に入って初めて。トヨタ自動車も下期は、営業赤字に転落する見通し。

 09年3月期の下方修正は3回目。10月には売上高を従来予想比5300億円減の11兆6000億円(前期比3.4%減)、営業利益を同800億円減の5500億円(同42.3%減)に修正し、9年ぶりの減収減益になる見通しを示していた。

 世界的な景気悪化は、その後も深刻化し、日欧や新興国に波及。「販売環境は週を追うごとに悪化した」(役員)。国内外の工場で計26万台の減産に乗り出すなど、販売ペースは急失速している。

 さらに、急激な円高で、16日の為替レートは1ドル=90円前後と、想定レートの同100円より10円前後の円高・ドル安で推移。同社は1円の円高が半年続くだけで90億円の減益要因となるため、大幅な収益悪化は避けられなくなった。【宮島寛】

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