日産自動車は17日、国内で7万8000台の追加減産を行い、国内工場で働く派遣社員の数を2009年3月末までにゼロにすると発表した。
自動車大手が派遣社員をゼロにするのは初めてだ。ホンダは同日、09年3月末までに国内で5万4000台の追加減産を実施し期間従業員の削減数を450人上積みすると発表した。世界経済の減速を受けた自動車大手の生産・雇用調整に歯止めがかからない状態だ。
日産は、派遣社員の数を約2000人で推移させてきたが、11月、年内に500人へと減らす計画を発表していた。4工場で、1か月に数日間の稼働休止日を設ける。これにより08年度の減産規模は22万5000台となり、当初の生産計画の138万8000台から約16%減ることになる。
一方、ホンダは、08年度下期(08年10月〜09年3月)に、本業のもうけを示す連結営業利益が約1900億円の赤字に転落するとの見通しを明らかにした。半期で営業赤字となるのは、会計処理を現在の方式とした1988年以降初めてだ。09年3月期の通期の営業利益は前期比81・1%減の1800億円に落ち込むと予想している。
ホンダは09年1月から役員報酬を一律1割削減する。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/news/20081217-OYT1T00642.htm