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2008年12月17日(水) 16時53分

4人に1人が「オンライン詐欺」の被害に心当たり——シマンテック調べjapan.internet.com

シマンテックは2008年12月17日、同社が日本国内の個人ユーザー1,000名を対象に10月に実施した「オンライン詐欺に関する実態調査」の結果を発表した。

それによると、ネットショッピングやサービスの利用率は84.4%と、日常的に利用されていることがわかった。決済手段では、「画面上でクレジットカード決済」(70.7%)が、過去一年で増えた決済方法(38.9%)として他を大きく上回った。続く「コンビニエンスストアでの支払い」(45.9%)、「オンラインバンキングで振込」(42.0%)など、他の決済手段は利用割合が低下していることからも、決済方法のクレジットカードへの集中が進んでいる傾向がみられる。

マルウェアやフィッシングメールなどのオンライン脅威を原因として起こりえる被害については、「銀行預金の引き出し、クレジットカードの不正使用によって金銭的被害を受けること」(「非常に不安」および「多少は不安」 88.4%)、「インターネットで入力した個人情報やログイン情報などが漏れたり、盗まれたりすること」(同 87.2%)など、順位は昨年の調査結果と変わっていないながらも、各項目の「非常に不安」の割合の低下から見ると、全般的にオンライン脅威に対する不安度が低くなっている可能性がある。

しかしながら、全回答者の4人に1人が実際にオンライン詐欺に遭った、もしくはだまされて個人情報を聞きだされてしまったなどの経験が「ある」もしくは「ひょっとしたら何かの被害に遭っているかもしれない」と回答。また、個人情報が漏れた原因としては、「全くわからない」という回答者が増加しており(38.9%)、被害の潜在化が進んでいることを示していると考えられる。

オンライン決済への依存度が高まり、ゲーム利用時などに金銭の授受が発生している一方で、オンライン脅威に対する防御への理解や自信の低下も見られた。オンライン詐欺行為の対策に関して正しく理解をしていると回答した人は24.3%と、続々と発生するオンライン詐欺の新手法に対処しきれないという不安が生じている傾向にあるようだ。

このような自覚があるにもかかわらず、オンライン詐欺対策など、インターネットの利用の仕方については特に「変わっていない」という回答者(55.6%)が「変わった」(44.4%)と答えたユーザーを上回る結果に。変わっていないユーザーの中には30代から50代の女性に特に多く見られる「どうすればよいかわからない」(34.6%)と10代から20代男性に多い「特に気にしていないから」(21%)が混在している。

以前から心がけていたオンライン詐欺に対する防御策としては、「安全だと確信できる(SSL の使用など)ウェブサイトでしか買い物をしなくなった」(72.3%)、「セキュリティ対策ソフトなどを導入/追加した」(54.1%)が上位に。

また、『有効だと思う方法』としては「総合セキュリティソフトウェアを使用する」(78.3%)が最多で、以下「発信者の不明な問い合わせメールには答えない」(62.4%)、「スパムメールに返信しない」(50.3%)などが続いた。一方、実際に『実践している方法』でも、「総合セキュリティソフトウェアを使用する」(55.3%)は最多の回答となった。

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